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2021.08.20

ショールーム物語04:リフォーム業のショールームの役割について聞いてみた<ショールームの設計デザイン>

ショールームを使用した特徴的な営業スタイル

住宅リフォーム会社のショールームは皆さんどのようなものを想像するでしょうか?

フローリングなどの建材やキッチン、トイレ、洗面台などの商品がたくさんレイアウトされていて、そちらの商品をお客さまに確かめてもらう。それが一般的なイメージだと思います。

僕も最初はそのような使いかたのイメージだけを持っていました。

もちろん、そういった側面も強いのですが、喜岡さんとお話していく上でリフォーム会社の特徴的な営業方法を教えてもらいました。

それは新聞に折り込みチラシを入れて、見込み客もそうでない方も含めて将来のファンになってもらえるように、お祭りのようなイベントをおこなう集客スタイルです。

この営業スタイルは地域も含めて、みんなが楽しむことができる雰囲気があり、とても素晴らしい営業方法だなと感心しました。

リフォームの利用率について

ショールームのお客さまの利用は土日がほとんどで平日は利用しない上にほとんどが予約して来店するとのお話しでした。

また平日、休日共に飛び込みでショールームに来店されるお客さまは、ほとんどいらっしゃらないとのことでした。

そう考えてみると、確かに私たちもこちらのショールームの設計をするまで、仕事ではたびたび訪れるショールームも、プライベートで仕事抜きでは訪れたことがありません。

仕事の参考にとは考えますが、気軽に入るには勇気がいります。

かといって、気軽にたくさんの方が入って来られてもスタッフのオペレーションを考えると対応ができない。

でも、利用率が低いのはもったいないので何とか活かしていきたいですし、活かせるようなデザインにしたいと喜岡さんと共に考えました。

地域の人たちに聞いてみました

そういった新しい利用の方法を考えていると地域の人にワークショップができるように無料でスペースを貸し出すのはどうだろうかという話になりました。

ただ本当に需要はあるのでしょうか?

そこで白河市内にあるワークショップができるような貸しスペースが実際にどの程度あるのかを調べました。

調べてみると図書館や公民館など公共的な場所はあるのですが、それもわずかしかありません。

実際にワークショップを行なっている人たちにお話を聞いてみました。

・持込み可などフレキシブルに対応してもらえる場所が欲しい

・キッチンを使用できる場所が欲しい

・オシャレな場所が欲しい

ただ、この時のお話だとショールームのスペースにワークショップスペースを作るということにみなさんピンときていないようでした。

それもそのはず、一般的なショールームはゴテゴテとしたような、ラッピングされた商業スペースのイメージしか持っていないのでした。

ショールームのデザインコンセプト

今回の打合わせを経て、僕たちが目指すショールームの方向性がだいぶ定まってきた気がしました。

リフォームのお客さまだけでなく、地域のみなさんも喜んでいただけるような最初の喜岡さんのコンセプトに沿うことができるコンセプト見えてきた気がします。

ここで一旦リサーチは終わりです。

次回以降は、いよいよ具体的な設計の取り組みに入っていきます。


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